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コーポレートサイト制作の費用相場。60 万円〜で入るもの、入らないもの、見積書に書かれないもの

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3 社に見積もりを頼んで、40 万円、90 万円、200 万円が返ってくる。コーポレートサイト制作では珍しくありません。同じ「会社のホームページ」でも、中に入っているものが違うからです。

Web 幹事の調査(2026 年 8 月更新)では、コーポレートサイトの発注金額は平均 95.6 万円、中央値 50 万円。半分は 50 万円以下で収まっています。平均に引きずられないでください。中央値のほうが、あなたの会社の実感に近い数字です。

この記事では、私が 60 万円〜で受けているコーポレートサイトを例に、何が入っていて何が別料金か、見積書に書かれないのに後で効いてくる項目、2026 年の補助金の条件を書きます。

相場は「誰に頼むか」と「何ページか」で決まる

Web 幹事の価格帯別の整理を、依頼先と期間だけ抜き出すとこうなります。

制作費 主な依頼先 期間の目安
10〜50 万円 フリーランス、小規模の制作会社 2 週間〜2 カ月
50〜100 万円 中小規模の制作会社 1〜3 カ月
100〜300 万円 中小、大手 2〜4 カ月
300 万円以上 大手制作会社 4 カ月〜

ページ数の目安は、PRONI アイミツの集計で 30〜50 万円が 7〜10 ページ、50〜100 万円が 10〜20 ページです。

もう 1 つ効くのが原稿と写真です。Web 幹事は 10〜50 万円の帯を「原稿や写真素材は依頼側が準備することが多い」、50〜100 万円の帯を「原稿や画像素材も制作会社側が用意してくれるケースもある」と書いています。50 万円の壁の正体は、デザインの差より、誰が文章と写真を用意するかの差です。

60 万円〜で入っているもの

私のコーポレートサイトのプランは 60 万円〜(税込)、期間 1〜2 カ月で、次を含みます。

  • 5〜10 ページ、オリジナルデザイン
  • お知らせ、実績などを自分で更新できる仕組み
  • 日本語 + 1 言語(中文 / English)まで
  • 構造化データ、OG 画像、sitemap
  • レスポンシブ対応、SSL、基本的な SEO 設定、問い合わせフォーム
  • 公開後 30 日間の不具合修正

相場と比べて 2 つ、位置がずれています。

1 つ目は多言語です。 福岡の制作会社の相場記事では「多言語対応」が 300 万円以上の大規模サイトの項目に置かれています。私は台湾出身で日本語と中文と English を使うので、翻訳会社を挟まずに 2 言語目を組み込めます。hreflang の設計も込みです。

2 つ目は構造化データと OG 画像です。 相場記事のどの帯にも出てきません。公開後に「検索結果に会社名が正しく出ない」「SNS に貼ると画像が出ない」で困る項目なので、最初から入れています。

別料金になるもの

見積書の外側にある費用です。私のプランでも別途で、相場記事の数字を添えておきます。

項目 目安 出典
ドメイン 年 2,000〜8,000 円 アイミツ
サーバー 月 500〜5,000 円 アイミツ
写真撮影 1 回 5〜10 万円、モデルやスタジオは別 発注ナビ
ロゴ制作 別見積もり Web 幹事
保守、管理 月 5,000〜2 万円が一般的、中央値 1.1 万円 Web 幹事

ドメインとサーバーは、依頼側が自分の名義で契約してください。制作会社名義になっていると、解約や乗り換えのときに自分のサイトが自分のものでなくなります。

仕様の変更や機能の追加も範囲外です。ただし「予算の上限が決まっている場合は、その中でできる範囲から一緒に決めます」。これは私の料金ページに書いてあるとおりで、上限を先に聞いたほうが提案しやすいからです。

見積書に書かれないのに、後で効く 3 項目

金額よりこちらのほうが、数年後の損得を決めます。

1. ソースコードとログイン情報を納品するか

Web 幹事が挙げているフリーランス依頼の失敗例は「数年後に修正が必要になったとき、連絡がつかず、サーバーのログイン情報すら分からなくなっている」です。対策も同じ記事にあります。「ソースコード(サイトの設計図)や各種ログイン情報を一式納品してもらう」。

これは制作会社でも同じです。納品物にコードと全アカウントの情報が含まれるか、見積もりの段階で聞いてください。私は含めています。

2. 更新を誰がやるか

50 万円を超えると CMS の導入提案が増える、と Web 幹事は書いています。CMS が入っていても、更新するのが社内の誰で、どれくらいの頻度か決まっていないサイトは、公開日のまま止まります。お知らせを月 1 回も出さないなら、更新機能を削って安くするほうが正直です。

3. 公開後の不具合を誰が直すか

公開直後に見つかるフォームの不達や表示崩れを、保守契約なしで直してもらえる期間があるか。私は 30 日間を含めています。ここが「保守契約に入ってください」になっている見積もりは、月額の合計を 1 年分足してから比べてください。

LP とコーポレートサイト、どちらを作るか

ランディングページは 1 ページで、資料請求や問い合わせなど 1 つの行動を取らせるためのものです。コーポレートサイトは会社の情報を揃えて、信用を作るためのものです。

Web 幹事の集計では LP の中央値が 40 万円、コーポレートサイトの中央値が 50 万円。ページ数は 10 倍違っても、金額はあまり変わりません。LP は集客が目的なので、原稿と設計に妥協しにくいからです。

判断は 1 つです。売る商品が 1 つに絞れていて、広告を出す予定があるなら LP。取引先や求職者に会社名で検索されるならコーポレートサイト。 両方必要なら、コーポレートサイトを先に作り、LP は広告を出す直前に足します。私の LP は 30 万円〜、2〜3 週間です。

2026 年の補助金の条件

コーポレートサイトに使える国の補助金は、実質 1 つです。条件が 2026 年に変わったので、古い記事に注意してください。

小規模事業者持続化補助金(第 20 回、一般型 通常枠)

  • 補助率 2/3、補助上限 50 万円
  • ウェブサイト関連費は 30 万円(税込)が上限。以前の「申請額の 1/4」というルールは第 19 回で終わっています
  • ウェブサイト関連費だけの申請はできません。チラシや設備など、他の経費と一緒に申請します
  • 申請受付は 2026 年 11 月 5 日から 12 月 15 日 17 時まで。商工会議所の事業支援計画書(様式 4)は 12 月 4 日までに発行を受ける必要があります
  • 税抜 50 万円以上のサイトは「処分制限財産」になり、取得から通常 5 年間は売却や廃棄に制限がかかります

デジタル化・AI 導入補助金 2026(旧 IT 導入補助金) は、ホームページ制作を対象外と明記しています。福岡市と福岡県に、ホームページ制作を対象にした独自の補助金は見つかりませんでした(2026 年 9 月時点)。

補助金は締切と様式 4 の手配がすべてです。使うつもりなら、制作の相談より先に商工会議所へ行ってください。

安くする方法と、高くなる理由

安くする方法は 3 つあります。ページを 5 ページに絞る。原稿と写真を自社で用意する。2 言語目を後回しにする。この順に効きます。

高くなるのは、サイトがサイトでなくなるときです。予約、会員登録、決済、既存の業務システムとの連携が入ると、コーポレートサイトではなく Web アプリになります。私の料金では 150 万円〜、2〜3 カ月です。見積もりが 100 万円を大きく超えたら、まずこの境界を越えていないか確認してください。

10 分でできること

紙に 2 つ書き出してください。

  1. サイトに必要なページ名。会社概要、事業内容、実績、お知らせ、問い合わせ。5 つを超えたら、超えた分に理由があるか考えます。
  2. 訪問者にしてほしい行動を 1 つ。電話、フォーム、資料請求、採用応募。

この 2 つがあれば、どの制作会社に頼んでも見積もりの精度が上がります。私に相談する場合も、この 2 つから始めます。

出典

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